旧優生保護法問題の全面解決を目指し、九州から関係者が集まって話し合いました。

このフォーラムは、不妊手術を強制されるなど被害を受けた人への支援や差別について考えるため開かれ、300人以上が参加しました。

優生保護法問題に取り組む全国連絡会の代表は「不妊手術を受けた人が2万5000人いるのに対し、法律で補償された人は5%ほどしかいない」と現状を明かしました。

その後、20代で同意のない不妊手術を受けた熊本市の藤枝静香さん(63)が登壇し、自らの経験や決意を初めて大勢の前で語りました。

藤枝静香さん「私の周りにも声をあげることができない旧優生保護法の被害者がいます。私はそんな人たちを支えていきたいです」

旧優生保護法をめぐっては去年7月、最高裁判所が国に損害賠償の支払いを命じ、今年1月には賠償を目的とした補償法が施行されています。