イギリスのスターマー首相は26日、不法就労を抑制するため、「デジタルID」制度を導入する方針を明らかにしました。

イギリス スターマー首相
「デジタルIDを持っていなければ、イギリスで働くことはできません。シンプルな話です」

この制度では、イギリス市民やイギリスに居住する人がオンライン上の身分証明書である「デジタルID」を取得し、就労時の本人確認に用いることを義務付けます。政府は、制度の導入によって不法就労を抑え、不法移民の流入を防ぐ狙いがあると説明しています。

一方、市民からは国家による監視の強化だとして、プライバシーの侵害を懸念する声も上がっています。

こうした「IDカード構想」は、2000年代のブレア政権下でも議論されたものの、導入には至りませんでした。

今回の制度について、政府は議会任期末までに導入したい考えを示しています。