来月Bリーグが開幕する広島ドラゴンフライズ。プレシーズンマッチ初戦の佐賀戦で故障者続出で不安な試合を見せましたが、22日には強豪・名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦しました。
6年ぶりに呉市で開催されたプレシーズンマッチでは試合前、新加入のコーバーン、スミスが豪快なダンクを決めて会場を沸かせます。9月に大学を中退し加入した佐藤涼成が早くもデビュー戦に向けスタンバイ、9人で試合に臨みます。

琉球から加入してきた伊藤達哉が故障明けながらスターティング5で出場。開始早々、新加入の身長211センチのコーバーンが高さを生かした攻撃でファールを受けながらアンド1で得点します。そして課題のリバウンド面ではひと際存在感を放ちます。新人王を目指すという佐藤がポイントガードとして堂々とプレイし、移籍後初得点。さらに、タイムオーバーギリギリでこのタフショットを決めるなど攻撃面では早くも非凡な才能を見せます。5点差を追う第4クォーター。リバウンドを佐藤が奪い千葉から加入のスミスへ。得意の3ポイントを決めて追い上げます。そして島根から加入の晴山ケビンも朝山ヘッドコーチの起用に応え、負けじと得意の3ポイントを3本決める活躍。トドメは相手の隙を見逃さなかったコーバーンの豪快なダンク!会場はこの日一番の盛り上がりを見せます。最後の勝負所では伊藤と佐藤、2人のポイントガードを起用するツーガードで晴山の二桁得点をアシスト。去年最下位だった課題のリバウンドも克服し新戦力の活躍で逆転勝利。Bリーグ開幕に向け、不安を払拭しました。

朝山正悟ヘッドコーチ
「ポイントガードのところであれだけプッシュできたことがスムーズにいった要因なのかなと思いますし、リバウンドを支配できたことが、このゲームの勝因につながった」
試合後には朝山ヘッドコーチも「日の丸を背負っていける選手」と語る佐藤涼成の入団会見が行われました。

佐藤涼成選手
「すごく(長い)プレイタイムをもらって自分にとっても良い経験になったな…というのがひとつなんですけど。やっぱりポイントガードとしてターンオーバーの部分だったり、もうちょっとゲームメイクができたのかなと感じていて、そこは課題が見つかったので、また更に練習して頑張っていきたいと思いました。(ドラゴンフライズに決めた理由は)早い展開というところはちょっと合っている。そこが1番しっくりきた。新人王は狙っていますし、ルーキーとか関係なくMVPを狙うようなプレイヤーになりたいと思ってます」