■壁にぶつかったときは…「振り返りすぎない」

小さなときからサッカーを通じて「男性社会」で共存してきたこと。

試合にも、そして自分にも勝つ方法を考えてきたこと。

両親の教えから「文武両道」を実現してきたこと。

そんな経験の数々が熊谷選手にとって「世界のプレーヤーと渡り合う上での礎になった」といいます。

「ときには落ち込むこともあるし、悔しい気持ちになることもあります。でも終わったことは変えられないので。今を生きることがすべてだと思っています」

そんな熊谷選手に、壁にぶつかったとき、悩んだり迷ったりするときに意識することを聞いてみると「いい意味であんまり振り返りすぎないこと」と教えてくれました。

「振り返るよりも、今すべきことに集中する。迷っていても決断すべきときはくるので、自分の決断に自信を持って、その責任を全うするためにやることをやる。やるしかない状況になったら、やるだけです」

でも実は、20代のころの座右の銘は「粉骨砕身」だったとのこと。

「30代になったら砕け散ってる場合でもなくなったので(笑)、『健康第一』を考えて日々過ごしています」と茶目っ気たっぷりに話してくれました。

プライベートでは、7月に結婚も発表。

なでしこジャパンのチームメイトに祝福され、公私ともに新たな1年が始まりました。

2027年のワールドカップに向けて、熊谷選手の挑戦は続きます。

文:HBC
編集:[Sitakke編集部あい](https://sitakke.jp/tag/411/)
※掲載の内容は取材時(2025年6月)の情報に基づきます。