兵庫県宝塚市で家族4人にクロスボウで矢を放ち3人を殺害した罪などに問われている男の裁判員裁判が始まり、男は起訴内容を認めました。

 起訴状によりますと、宝塚市の無職・野津英滉被告(28)は2020年6月、自宅でクロスボウを使って矢を発射し、祖母の好美さん、弟の英志さん、母のマユミさんの3人を殺害したほか、伯母の百合江さんを殺害しようとした罪に問われています。

 9月25日の初公判で野津被告は起訴内容を認め、弁護側は「精神疾患による心神耗弱状態だった」と責任能力について争う姿勢を示しました。

 一方、検察側は冒頭陳述で「殺害に適した凶器を購入し、使用感を確認するなど、犯行の計画性は高く完全責任能力がある」と主張しました。