「ダメ、終わり」北海道で初の線状降水帯

大雨の被害は北海道でも。21日、線状降水帯が初めて発生したと発表されました。

記者
「一晩経って冠水の水はなくなりましたが、住宅の前では足首の上まで泥が来ています」

24時間で降った雨の量が統計史上最も多い173.5ミリを観測した北海道・白糠町では、住民は大量の泥の後片付けに追われています。

白糠町民
「(車のエンジンルームに)水が入っちゃった。泥が入っちゃった。ダメ、終わり」

白糠町民
「大事な書類とかが多分水に浸かっているので…」

白糠町では住宅3棟を含む建物4棟が床上浸水の被害を受けました。

同じく、24時間降水量が観測史上1位を記録した浦幌町では、町を流れる下頃辺川の土手が大雨で決壊。近くにある畑は、出荷間近のジャガイモがむき出しになってしまっています。

相次ぐ異常気象 今後は?

今年、相次ぐ異常気象で農作物にも影響が出ています。

東京都の中央卸売市場の価格動向では、きゅうりやトマトが平年比で3割ほど高く、中でもたまねぎは8割高くなっています。これらは暑さや雨不足の影響だといいます。

今後、天気はどうなるのでしょうか。

気象庁が発表した3か月予報によると、10月は全国的に気温が高く、遅い秋となりますが、11月には大きく季節が進む地域もある見込みです。