21日の「認知症の日」に合わせ、認知症の人たちが飲食店のスタッフとして接客するイベントが、福島市で開かれました。「忘れてしまっても大丈夫」みんなが支え合うその空間は、笑顔と優しさであふれていました。

「いらっしゃいませ」

笑顔でお客さんを迎えるのは、80代から90代の高齢者たち。全員が認知症と診断されています。福島市で行われた「注文を間違える料理店」は、認知症に理解を深めてもらおうと、認知症の日の21日、全国各地で開かれました。

大戸屋福島北矢野目店・澤野雅至さん「こうやってみんなが色々な世代が集まって明るく楽しく一日を過ごしましょうというイベントができれば良いなという思いで開催した」

店内では認知症の人たち10人がホールスタッフとしてお客さんを接客します。今回参加した福島市の平登喜子さん(87)。3年ほど前に認知症と診断されました。

この日、お客さんとして訪れたのは、登喜子さんの親族です。

登喜子さんの親族「サバ定食、サバって書くの」

お客さんやボランティアの学生に支えてもらいながら注文をとります。