鹿屋市で作られた弁当を食べた22人に食中毒の症状がみられ、黄色ブドウ球菌が検出されました。保健所は食中毒と断定し弁当を作った店に3日間の営業停止命令を出しました。

営業停止命令を受けたのは鹿屋市の弁当店・3PEACEです。県によりますと、この店が今月15日につくった唐揚げやミートボールが入った弁当を食べた2歳から49歳の男女22人におう吐や腹痛などの症状がみられました。このうち2歳の女の子と10歳の男の子が医療機関に入院しましたが、すでに退院し快方に向かっているということです。

体調不良を起こした患者が共通して店の弁当を食べていたことや、患者から黄色ブドウ球菌が検出されたことなどから、鹿屋保健所は店がつくった弁当が食中毒の原因と断定しました。

保健所は弁当店に対し今月20日から22日までの3日間、営業停止命令を出しました。店は今月17日から19日まで営業を自粛しているということです。鹿児島市を除く県内でことし確認された食中毒は17件で、過去5年間で最も多くなっています。

県は、手洗いを徹底し、特に手や指に傷のある人は調理を避けることや、調理後はなるべく早く食べるなど食中毒対策を呼びかけています。