9月19日金曜日午前8時。前日の猛暑とは打って変わって涼しさすら感じるなか、表参道のAppleストアでiPhone17が発売された。恒例のカウントダウンとともに開場されると、並んでいたおよそ30人がストアの中に入り、それぞれが最新のiPhone17を手に取り、“最新スマホ”の実力を試していた。
新たなiPhoneの特徴は、まずはカメラ。生成AIを搭載し、内部カメラを使用した際には、被写体を検知し、自動で画角を調整してくれる。わざわざ横向きに持ち替える必要がなくなっている。さらに、動画を撮影する際、外部カメラと内部カメラを同時に起動させて使えるなど、変わった点は多い。
さらに、わずか5.6ミリと「薄さ」に振り切ったiPhone Air。実際に私も触ってみると…本当に軽い!あまりに薄くて、ポケットに入れておくと本当に折れてしまわないか心配になるくらい薄かった。
とはいえ、実際は耐熱性も兼ね備えたアルミニウムで出来ているから折れないのだけれども。購入者の一人(一番先頭に並んでいた人!)に話を聞くと「新しい機能が乗っかっているんだったらそれを試してみたい」と話していた。
私も何か新しいものが出るとワクワクするが、そのワクワクさせている側にはどのような狙いがあるのか。今回のiPhone17シリーズについて、そしてAppleが搭載したAI、さらにはAppleが今後日本市場でどのような展開を考えているのか。世界のマーケティングを担当するボブ・ボーチャーズ副社長に話を聞いた。

Q:iPhone17シリーズの特徴について教えてください。
本日発売のiPhone17シリーズには、4つの素晴らしい製品があります。iPhone17は、最新の性能と耐久性、2倍の起動ストレージを備えており、アップグレードをお考えの方にとって素晴らしい製品です。
そして、新しいiPhone Airは、信じられないほど薄いデザインに信じられないほどのプロ性能を備えています。持ってみないとわからない。そして、iPhone17 ProとPro Maxは、プロ仕様の究極のパフォーマンスです。
驚くべきProカメラシステム、信じられないほどのバッテリーの寿命を得て、iPhone17、iPhone Air iPhone17Pro、Pro Maxはこれまで以上に全体的なデザインが美しくなっています。今日から素晴らしい選択肢がたくさんあります。
Q:新しいカメラ機能を搭載した背景は?
カメラはフロントとバックの両方で、お客様にとって非常に重要であり、私たちはあらゆる面で大きな進歩を遂げました。今年、我々が行った素晴らしいことのひとつは、センターステージのフロントカメラを導入したことでしょう。
私たちの顧客は昨年、5000億枚以上のセルフィーを撮影しました。そのため、セルフィーカメラを革新することは非常に重要です。AIと組み合わせた新しいセンサーを導入することで、このように縦向きに持つだけで、手の位置を変えることなく、横向きでも縦向きでも自撮りができるようになりました。
つまり、自撮りやその他の思い出の撮影を可能にする、信じられないほど不思議で楽しい機能のひとつなのです。
特に日本では、自撮りをする人が多いです。そのため、この新しいセンサーとAIは自動的に調整され、すべての人物をフレームに収めることができます。ですから、本当に信じられないような体験ができるのです。
Q:デュアルキャプチャーモードについては?
前面カメラと背面カメラの両方を含むデュアル・キャプチャー・モードは、見ている瞬間とそれに対するリアクションの両方を撮影できる新機軸(革新的なもの)です。特別な瞬間のビデオを撮影したり、目の前で起きていることに対するリアクションを撮影したりするのに、信じられないほど素晴らしいものになると私たちは考えています。
だから、瞬間をとらえる経験をさらに増やすことができる重要な方法だと考えています。

Q:なぜ今だったのですか?
それは、人々が身の回りの経験をビデオに撮る機会が増えているからです。彼らは自分自身の視点と、起こっていることの視点の両方を持つことを望んでいるからです。それは、あるイベントの両面を捉えたいと思っているポッドキャスターかもしれないし、サプライズバースデーパーティーを撮影しているかもしれません。
私たちが技術とカメラを結集させることができたからこそ、これを実現することができたのです。それが、私たちが今年このラインを持ち込んだ理由です。