自民党の高市早苗前経済安全保障担当大臣(64)が9月19日、総裁選への出馬を正式に表明しました。

 ▼3度目の正直となるか…高市氏が出馬会見

 (自民党 高市早苗前経済安保大臣)「私、高市早苗、日本と日本人を心底愛する者として、日本と日本人の底力を本当に信じて止まない者として、再び自民党総裁選に立候補いたします」

 奈良県出身の高市氏。これまで10回の当選を誇ります。国政選挙に初めて立候補したのは31歳の時。情報番組などのキャスターを経て、無所属で参院選に挑み敗北しましたが…翌年の1993年、衆院選で初当選し、その後、総務大臣などを務めました。

 そして、日本初の女性総理を目指し、2021年、総裁選に立候補します。しかし結果は岸田氏が当選。リベンジとなった去年の総裁選では、決選投票までもつれましたが、石破氏に敗北しました。

 あれから約1年、再び総裁選に名乗りをあげた高市氏。3度目の正直となるのでしょうか。

 (高市早苗前経済安保大臣)「JAPAN is Back!こう、もう一度日本は声高らかに言わなくてはなりません。日本をもう一度世界のてっぺんへ。高い志と燃えるような思いを胸にこの場に立たせていただいております」

 一方、総裁選への出馬の意向を示した小泉進次郎農水大臣は19日午後、選挙対策本部の発足式を行い、20日、9つの柱からなる政策を発表する見通しです。

 総裁選の動きが活発化する中、18日には、自民党本部で総裁選のキャッチコピーが発表されました。今回のテーマは「#変われ自民党」です。

 (自民党 平井卓也広報本部長)「過去の悪いところも全部変えてくれというみなさんの声だと思うので、総裁選のテーマにしようと」

 準備も着々と進んでいて、19日、自民党京都府連では22日の告示を前に、党員などに向けた、投票用紙となるはがきの発送準備が行われました。10月4日に開票作業を行い党本部に結果を報告するということです。

 事実上、5人で顔ぶれが固まった総裁選。9月22日(月)に告示され、10月4日(土)、投開票の予定です。

 ▼高市氏ゆかりの地を取材すると…

 総裁選への出馬を表明した高市氏の素顔を探るべく、取材班は、奈良市にある自動車の博物館「まほろばミュージアム」を訪ねました。ここには、高市氏が実際に乗っていたスポーツカーが展示されています。

 重厚なエンジン音を響かせる1991年式のトヨタのスポーツカー「スープラ」。高市氏が初めて買った新車で、20年以上乗り続けたといいます。

 (奈良トヨタ 菊池攻社長)「(高市氏は)非常にスポーツカーが好きで、特徴は内装が全部『赤色』なんですね。標準は黒色ですから、パッション(情熱)を感じられますよね」

 高市氏は奈良-東京間を自ら運転するほど「車好き」だということです。その愛車が整備され3年前、お披露目のセレモニーに出席した高市氏。久しぶりに愛車を運転したその時の様子について…

 (奈良トヨタ 菊池攻社長)「高市さんはB’zのファンなんですよね。ルンルンでというか、B’zの歌を聞きながら、高市さんも一緒に走った。日頃の仕事での厳しい姿と全然変わっているじゃないですか。元気でチャーミングな人だと感じましたね」

 続いて訪ねたのは、奈良県生駒市にある美容室「-LUNEX-」。高市氏とのゆかりとは…

 (-LUNEX- 新井幸寿オーナー)「“さなえカット”をした場所になります」

 今でこそショートヘアーの印象が強い高市氏ですが、国会議員になってしばらくはセミロングでした。その高市氏の髪を今のようなショートヘアーに初めてカットしたのが、店のオーナー・新井幸寿さん。なぜ、髪を短くしたのでしょうか。

 (-LUNEX- 新井幸寿オーナー)「(1996年に)新進党から鞍替えされまして、結構バッシングを受けた時期がありました。『どうしようか?』と聞いた時に『世間に申し訳ない気持ちがあるので』と。(私から)『それを髪型で表現しましょうか』と」

 さらに、髪が短い“さなえカット”にはこんな意図もあるといいます。

 (-LUNEX- 新井幸寿オーナー)「(髪を)耳にかけることによって“人の話をよく聞く”ということ、目をしっかりと出して、“相手をよく見る”“相手にしっかり見てもらう”のも大切」

 地元・奈良が支える“政治家・高市早苗”、3度目の総裁選出馬について…

 (-LUNEX- 新井幸寿オーナー)「ずっと(元イギリス首相の)サッチャー氏を目標にされていたので、ぜひとも今回は目標、夢をかなえてもらいたいと思います」