特殊詐欺の新たな犯行形態か。「見守りカメラ」を設置させ、被害女性の行動を見張っていたとみられます。

 大阪府警が詐欺の疑いで逮捕したのは、台湾出身の張俊龍容疑者(25)です。

 張容疑者は今年8月から9月にかけ他者と共謀し、警察官などになりすまして大阪府内に住む女性(70代)に電話をかけ、「詐欺に関与している疑いがあり、あなたの無実を証明するために口座残高を教えてほしい」などとウソを言い、現金1000万円を玄関前に置かせて詐取した疑いがもたれています。

 張容疑者は仲間と共謀して、被害女性に対し、「玄関に置いたお金が盗まれないよう見ておきますよ」などと言い、見守りカメラを購入するよう指示。

 女性は指示通り、2台の見守りカメラを購入して玄関とリビングに設置しました。

 ところが実際には張容疑者らは、このカメラで、女性が家族や警察に相談していないか、会話や行動を見張っていて、警察が来ていないことから犯行に及んだとみられています。

 警察は、新たな特殊詐欺の犯行形態として注意を呼びかけています。