家庭菜園や庭での事故も

(東洋産業 大野竜徳さん)
「そして意外と多いのが、家庭菜園や庭での事故です。

とくにスイセンをニラやタマネギと間違えるケースは全国で頻発しています。スイセンの葉はニラより分厚く、切ってもニラのような強い匂いはありません。球根もタマネギと似ていますが、薄皮がなく、匂いも違います。

『ニラだと思って刻んで味噌汁に』『タマネギだと思って球根を煮物に』──そうして家族全員がスイセン入りの汁物を飲んでしまい、嘔吐や下痢に見舞われる例が毎年報告されています。

球根は特に毒が強く、スイセンの毒は水に溶けます。多量に食べて、スープを飲めば、スイセンの毒をすべて取り込んでしまうことになり、呼吸困難や痙攣を起こすこともあります」【画像②】

【画像②】スイセンは花のない時期にニラと見誤ることがある