鹿児島市内の小中学校で不登校の児童生徒が増加しています。小学校では不登校の児童がこの6年間でおよそ5倍に増えていることが、18日の市議会で報告されました。

鹿児島市教育委員会によりますと、不登校の児童・生徒は、2019年度は小学校で149人、中学校で508人でしたが、昨年度は小学校でおよそ5倍の725人、中学校でおよそ2.5倍の1295人に増えています。

このような中、市教育委員会では「フレンドシップ」と呼ばれる教育支援センターを市内5か所に開設しているほか、学校に行けずに自宅で過ごす児童生徒を対象に、インターネット上の仮想空間内で学習や相談などができる「フレンドステップ・メタバース」をオープンさせ、子どもの居場所を提供しています。

一方、各学校では教職員や養護教諭が授業の合間で子どもたちを支援していて、市教育委員会は、支援員や相談員の増員を国に働きかけていきたいということです。