太平洋のサバが日本海に入ってくるようになった

これまで、太平洋側と日本海側で別の種類のアニサキスが寄生していたサバ。

ところが海流や海水温の変化によって太平洋側のサバが日本海側に入ってくるようになり、身にアニサキスがいるサバが増えたとみられます。

国立感染症研究所 杉山広 客員研究員
「海流の流路の変化や海水温の上昇で、津軽海峡を越えて太平洋から日本海に入ったサバがいるんだろうと思います。その日本海に入ったサバ、S型のアニサキスにかかっているサバが、富山の西あるいは南、福岡の方角まで行っているのではないか」

アニサキスによる食中毒が増加

サバの刺身やゴマサバが自慢の福岡ですが、アニサキスによる食中毒が増加しています。

2015年にわずか4件だったアニサキスによる食中毒は、2023年51件に、2024年は29件と、この3年は全国のおよそ1割を福岡県が占める事態が続いています。