離島の救急医療を扱った映画劇場版「TOKYO MER」。この映画に登場するフェリーが長島町の伊唐島にあり連日ファンが訪れる聖地となっています。

長島町の伊唐島に続々と集まってくる人たち。そのお目当ては…「フェリー海竜」です。
2009年から長島町を拠点に海上タクシーとして運航していました。長島町を訪れた映画プロデューサーの目に留まり、「TOKYOMER」への“出演″が決定。医療チームと手術室を搭載した大型車両を乗せ、離島での事故や災害に対応する需要な役割を担っています。

先月、映画が公開されると海竜を一目見ようと、県内外から伊唐島を訪れる人が急増しました。
(鹿児島市から)「一目で分かった。遠くから見ても。やっぱりかっこいい」
(曽於市から)「すごいなと思った。こんなところにあるとは思わなかったのでびっくり」
(薩摩川内市から)「初めて見たが大きい。迫力ある」
(岐阜から)「大きくてすごい」
(大分から)「映画の中で運転していたのは船長さん?」
フェリーを操縦するスタッフとして映画の製作にかかわった船長の山坂さんは…
(海竜の船長 山坂直喜さん)「思ってもみなかった。口コミで広がったんだろう。びっくりした」
公開から1か月半がたった今月の3連休も人足は絶えず…
今後、海竜をどう活用するかは決まっていませんが、山坂さんは「映画を通して多くの人が離島の救命救急に関心を持ってほしい」と考えています。
(山坂直喜さん)「映画を見て地域医療の大切さが分かった。離島にも医療が必要。小さなところでも命を助ける。そのようなかたちになっていけばいい」
映画は興行収入49億円を突破し続編の公開も決まりました。伊唐島フィーバーはもうしばらく続きそうです。