日本維新の会は17日夜、執行部への不満などを理由に離党届を提出した衆議院議員3人について、除名処分を下しました。

 日本維新の会が除名処分を決定したのは、▽守島正衆院議員(大阪2区) ▽斉木武志衆院議員(比例復活当選) ▽阿部弘樹衆院議員(比例復活当選)の3人です。

 維新は、今夏の参院選で比例代表の得票数が前回から大幅に減ったことなどを受け、前原誠司共同代表が引責辞任。藤田文武衆院議員が共同代表に就任し、遠藤敬衆院議員が国会対策委員長に再任するなど、執行部の顔ぶれが大きく変わりました。

 しかし守島氏ら3人は、“維新はイデオロギーによらない改革政党だったのに、結党時の理念が薄れ保守政党に変質してしまった”として、新執行部などへの不満を露わにし、9月8日に離党届を提出。衆院内で新たな会派を結成する考えを示していました。

 維新は離党届を受理していませんでしたが、17日夜の常任役員会で、3人を「除名」とすることを決めました。処分は同じ17日付けです。

 維新の中司宏幹事長は、常任役員会後の会見で「党の名誉を傷つける、あるいは党の規律を乱す行為ということで除名処分を決めた」としたうえで、3人に対し議員辞職も求めていく考えも示しました。