実りの秋。スーパーでは北海道産の新米が並び始めていますが…。

髙橋智也記者
「こちらのお店では、新米とそれ以外のお米で価格の二極化が進んでいるといいます」

 札幌市南区のコープさっぽろソシア店では、道産の新米「ゆめぴりか」を9月12日から販売。

 17日の価格は、2024年の同じ時期より1000円ほど高い4800円あまりでした。

 一方、2024年産のブレンド米は、約3500円と割安感があり、新米とブレンド米で、客のニーズは分かれているようです。


「(新米が)ちょっと高い。始めは仕方ないと思うけれど、あとは様子を見ます」

 「高いけれど仕方ない。(どれくらいの価格なら買いやすい?)4000円未満」

 「麺類が増えた。米が高くなってから。せめて3000円台にはなってほしい」

新米を安く提供できない背景には、仕入れ値の高騰があるといいます。

コープさっぽろソシア店 阿部祐次店長
「何とか企業努力で少しでも安くしたいとは思っているが、今後の不透明感がかなりある。500円でも下がれば“コメ離れ”はなくなる感じはします」

全国のスーパーで販売された、9月1日から7日のコメ5キロあたりの平均価格は、前の週より264円高い4155円。

 政府備蓄米の販売が減り、新米が出回ったことなども背景に、価格は上昇傾向を示しています。

17日に開かれたJAグループの定例会見で、ホクレンのトップは…。

ホクレン篠原末治会長
「物価高騰、資材含めてすべてが高騰しているということで、農家の営農もここは大事に生産していただきたい思いがある」

 ホクレンによりますと、21日以降、新米の「ななつぼし」なども店頭に並ぶということです。