自民党新総裁と野党の協力体制はどうなる?
井上貴博キャスター:
新しい総裁に変わった自民党と、野党はどう向き合うのか。よくニュースでは国民民主党や日本維新の会は出てきますが、立憲民主党は少し焦りもあるのかなと感じます。

TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
立憲民主党の野田代表は、石破総理と8月の予算委員会で議論したんですが、このとき物価高対策などをめぐって2人はかなり協力ムードだったんです。
ところが、石破総理が退陣を表明してしまい、17日、野田代表は「自民党の新総裁が誰になるかわかりませんが、新しい総裁の政策協議はやらなければいけない」という発言をしました。
やはり今の総裁選レースの中で「連立の拡大」という話題が出ている中、立憲民主党の存在感が少し薄れつつある中で、17日にこういった形で「第1党・第2党である我々がしっかり政策協議をして実現しなきゃいけないんだ」ということを言ったということです。
井上キャスター:
新総裁が誰になるかによって政策も変わってきますよね。
岩田夏弥 政治部長:
特に高市さんがどうするのかです。非常に保守的な政策で強いメッセージを出さないと、これまでの強い支持者の期待を裏切ることにもなりかねない。ただ一方で、あまり保守的なことを強く言えば、連立を組む公明党、それから将来的には連携しなければいけない様々な野党からもそっぽを向かれかねない。
高市さんはここ数日カメラの前にも出ず、本当に色々とじっくり考えているということなので、どういうメッセージを出すのか、どんな言葉で話すのかということを本当に熟慮しているのでしょうね。
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<プロフィール>
岩田夏弥
TBS報道局政治部長
小渕総理以来主に政治取材を担当