排ガスの多い道路沿いでは汚染されていることも
(東洋産業 大野竜徳さん)
「また、排ガスの多い道路沿いや農薬散布地、動物の散歩道などでは野草そのものが汚染されている可能性があり、食用には向きません。
〇最低限の前提条件は、『公共地・保護地・他人の土地では採らない』『採るなら許可された環境の良い場所で、必要な分だけ、根こそぎ取らない』。
さて、条件をクリアして目の前においしそうな野草やキノコがあったとしても、次の点に注意してください。
〇見た目だけで採らない・食べない
図鑑やスマホアプリだけで『食べられる』と判断するのは危険です。図鑑は2冊以上参照し、写真・スケッチ・特徴解説が詳しいものを選び、事前に目を通しておきましょう。
同じ名前でも地域差や類似の毒草があり、時期によって食べられない場合もあります。スギヒラタケのように、かつては食用とされていたものが近年になって毒性が確認された例もあります。最新情報の更新を忘れずに。
〇一人ではなく、経験者と一緒に行って教えてもらおう
普段から食べ慣れている人に同行し、特徴を教わりながら覚えるのが一番。身近にそういう人がいない場合は、地域の同好会や観察会に参加するのも有効です。
経験者は野草やキノコの見分け方だけでなく、食べてはいけないものも教えてくれ、おいしい調理法まで紹介してくれることもあります」