2025年6月から9月にかけて、SNSで知り合った何者かに勧められた資産運用アプリで、株式投資のために振り込んだ現金約600万円がだまし取られる詐欺事件がありました。

被害にあったのは、静岡県焼津市に住む会社役員の70代の男性です。

警察によりますと、男性は2025年6月中旬、インターネットサイトに表示された株式投資の広告画面をクリックしたところ、SNSに何者かの名前が自動で登録されました。

その「人物」が紹介した株を男性は購入したところ、少しの期間で利益が出たため、今度は、勧められた資産運用アプリをインストールして株式投資をしようと、9月中旬までの間の5回にわたり、指定された口座に合計600万円を振り込んだということです。

9月上旬、銀行から「多額の金額が動いています。詐欺ではないですか?」と、男性のもとに連絡があり、男性が株の購入を紹介した「人物」に問い合わせても、つながらず、連絡が取れなかったことから、警察に届け出ました。

警察は「SNS上でやり取りする投資詐欺被害が増えています」「有名投資家等の名前を騙った偽の広告やサイトに注意してください」「SNSを通じて知り合った者、特に一度もあったこともない者からの投資勧誘は、詐欺を疑ってください」「振込先口座が個人名義である場合は『詐欺』を疑ってください」と呼び掛けています