おととし、小国町でクマの駆除を行っていた際に仲間の猟銃で撃たれ大けがをした男性が、小国町におよそ3000万円の損害賠償を求めた裁判がきょう始まりました。小国町側は、請求の棄却を求めています。

訴えを起こしたのは、小国町の委託を受けて鳥獣の駆除を行っていた小国町の40代の男性です。

訴状などによりますと、男性はおととし4月、小国町からクマの駆除を委嘱され、仲間2人と共に山に入り狩猟をしていました。

その際、仲間が発砲した猟銃の弾が男性の右ひざに当たり、男性は右ひざを骨折するなどしていまも後遺症が残っているということです。

訴状で原告側は、「基本的な注意義務を怠った過失は重い」「男性は治らない後遺障害を負い、今後さらに悪化するおそれがある」などとして、町に対しておよそ3000万円の損害賠償を求めています。

一方、被告側である小国町は訴えの棄却を求めました。

TUYの取材に対し町側は猟銃を発砲した男性に対しこの事案にかかった費用などの支払いを求める裁判を起こすことを検討しているとし、「主張については今後の裁判の中で明らかにしていく」と話しました。

次回の裁判は11月18日の予定です。