オンラインカジノで常習的に賭博をした罪に問われたフジテレビ元社員の男。きょう開かれた初公判で、カジノに手を染めた理由を語りました。

フジテレビの元社員でバラエティ制作部の企画担当部長を務めていた鈴木善貴被告(44)。今年5月までの10か月間に、オンラインカジノサイトであわせて145回、バカラ賭博などをした罪に問われています。

きょうの初公判で起訴内容を認めた鈴木被告は、カジノを続けた理由について、こう語りました。

鈴木被告
「韓国でカジノをやっていたが、コロナ禍で行けなくなり、オンラインカジノをやってみて楽しかった。ギャンブルで作った2千万円から3千万円の借金がのしかかってきて、どうにかするためにはギャンブルしかないと思った」

借金返済のために自宅を売却し、裁判が終わった後も「依存症の治療を続ける」と明かした鈴木被告。

検察側は、賭け金の総額は推計で6億円近くに上ると指摘し、「フジテレビの社内調査の後もオンラインカジノを続けていて、賭博に対する常習性が高い」「オンライン上でのやりとりが社会問題化しており、厳重に処罰されるべきだ」として懲役1年を求刑。一方、弁護側は執行猶予付きの判決を求めました。

判決は今月25日に言い渡される予定です。