ハンドサインやアイコンタクト デフサッカーの見どころ
齋藤監督の指導方針は選手たちにとって新鮮で、今までにないものだといいます。前回のワールドカップで7ゴールを決め、大会MVPに輝いた岡田拓也選手は…。
岡田拓也選手「(監督は)言葉の言語化が上手といいますか、詳しいところをしっかりつめていく感じがすごく新鮮で、頭の中にすんなり入っていく感じがいままでデフサッカーにはなかったので、みなさんの顔を見てもやっぱり納得できている顔があった」
この日が日本代表が選ばれる前の最後の合宿ということもあり、練習には緊張感が漂います。2年前のワールドカップが惜しくも準優勝で終わり、デフリンピックでは世界の頂点を目指す日本代表。実戦を意識して地元大学のサッカー部と練習試合を行いました。
試合中、相手チームが声をかけあう中、デフサッカーの日本代表候補たちは静寂の中でプレー。ハンドサインやアイコンタクトで連携をとります。プレー中に声で指示ができない分、プレーが止まるたびに手話で意思疎通を図る。初めてデフサッカーを見る人にも、そこを楽しんでほしいといいます。
松元卓巳主将「聞こえない中で、全員がJリーグとかと同じようなルールでやっているので、普通に見ていただいても楽しんでいただけると思いますし、さらに聞こえない中でスピーディーなサッカーをしている。そこがすごい謎みたいなっていうところも見ていただけたら嬉しいなと思います」

岡田拓也選手「コミュニケーション方法、声が伝わらないので手話だったりボディランゲージ、アイコンタクトといったようなコミュニケーションでとるので、そういったところがデフサッカーのみならず、他のデフスポーツの大きな魅力なのかなと思います」

デフサッカー男子日本代表が見据えるのはただ一つ、金メダルです。
松元卓巳主将「圧倒的な力で世界一を獲ることが我々の目標なので、そこはもう揺るがないので世界一です」
岡田拓也選手「個人の目標はまずは個人賞でMVPをとりたいなと思ってまして、チームとしての目標はもちろん金メダル」
Jヴィレッジ開催のデフリンピックで新たな歴史を刻むため、選手たちは闘志を燃やしています。
▽この合宿のあと、日本代表が発表され、松元選手、岡田選手ともに代表に選ばれました。