元気なお年寄りを紹介するシリーズ「きばっちょいもす」。最終回は、愛好家も多い花「エビネ」を育てて50年の男性です。MBCふるさと特派員・小島忠義さんが取材しました。

鹿児島県いちき串木野市。名峰・冠岳の山間に、そのお店はあります。エビネ専門店「寿峰苑」。

ビニールハウスに並んでいるのは、日本原産のエビネ。その数およそ2万株。
エビネは毎年4月に花を咲かせます。ハウスの中は紫や白、赤、黄色など色とりどりの花が咲き、甘い香りに包まれていました。

河野五男さん(82)がエビネを育て始めたのは50年ほど前。40歳の時に勤めていた大手食品会社を辞め、環境の良い冠岳のふもとに専門店を構えました。

(河野五男さん)「エビネは何といっても環境づくり。環境が整わないと育たない」

すべてはエビネのために。「エビネファースト」なんです。

河野さんが栽培しているエビネは、日本の伝統的な欄の一種。鮮やかな色合いと豊かな香りが特徴です。

(河野五男さん)「黒もあれば真っ赤もある。白、紫もある。そこがエビネの一番の魅力」