MBCでは毎年地域社会の発展に貢献し、今後の活躍が期待される人たちにMBC賞を贈っています。58回目の今年は、外部も含めた選考委員会の審査を経て、鹿屋市平和学習ガイド・調査員連絡会など3つの団体の受賞が決まりました。

【鹿屋市平和学習ガイド・調査員連絡会】
2015年に設立され、市内に残る戦争の記憶を後世に語り継いでいます。
市の認定ガイドとしてボランティアで地域の戦争遺跡を案内。また、戦争体験者の証言を記録・収集し、これまでに3冊の体験談集を出版しています。
戦後80年のことし、戦争体験者が少なくなる中、先の戦争について記録し、記憶を次の世代に残す取り組みが高く評価されました。

【鹿児島信用金庫 吹奏楽部】
現在部員はおよそ30人。1935の設立から90年、音楽を通して地域への貢献を続けてきました。
戦時中には出征兵士の見送りなどを行い、戦後はすぐに活動を再開。「おはら祭」では1949年の第1回で音楽パレードに参加して以降、連続出場を続けています。
チャリティ演奏会を毎年開いているほか、年に20回程度、地域の祭りや学校での演奏を続けていて、音楽を通じて地域に密着し貢献する姿が高く評価されました。

【公益社団法人 鹿児島県助産師会 鹿児島中央助産院】
有床助産院として4000人を超える赤ちゃんを取り上げてきました。前身の県産婆会から数えると、1922年の設立以来、103年と県内で最も長い歴史を持っています。
24時間の電話相談に対応し、離島の妊産婦のための宿泊施設も完備。助産を学ぶ看護学生たちの実習の場ともなっています。
自然分娩いわゆる「待つお産」を実践し、少子化や産科医不足の中、母子保健の向上に努めているところが高く評価されました。
第58回MBC賞の表彰式は、来月10日、鹿児島市の城山ホテル鹿児島で行われます。