佐々木さんは1月、多くの人に山田町に興味をもってもらおうと、蓄えた知識を生かしてSNSでの町の文化の情報発信を始めました。

山田湾に浮かぶオランダ島の名前の由来や、町内の神社の歴史について、さらには地域で長年愛される菓子や、方言など投稿で発信する情報はさまざまです。
なかでも佐々木さんが夢中なのが・・・

(佐々木俊太朗さん)
「やっぱりおまつりじゃないですかね。山田ならではのおまつりがあるので後世に受け継いでいくものだと思っている」

郷土芸能が披露される地域の祭り。

佐々木さんが生まれ育った大浦地区の霞露ケ岳神社の例大祭では、郷土芸能の「大浦虎舞」が披露されます。

佐々木さんは地区の郷土芸能団体の一員として小学2年生の頃から祭りで虎舞を披露してきました。
少子化のため担い手は不足しているものの、その分、団体の参加者の結束は強固です。

「保育園から高校まで(一緒)」
「幼馴染です」
「二人三脚で歩いてきたみたいな感じ」
「一緒に受験もがんばった」
「本当にこいつがいるから自分もやれてるみたいな」

「こちらこそ。こいつが誘ってくれるから俺も動ける」

少子化で郷土芸能の伝承が難しくなってきていることから、三年に一度開かれてきた霞露ケ岳神社の例大祭は、2019年から毎年開催することで、技術の継承を図っています。
6日に開かれた今年の例大祭の前夜祭に当たる宵宮には、地区の小学生から大人まで30人ほどが参加し境内で虎舞を披露しました。
若者たちの頼もしい姿が地元の大人たちを元気づけます。

(大浦虎舞 小林大司会長)
「俺らはもうそこまでできない部分もあるから、先頭になって元気にやってもらえるのはいい。参加してもらえると気持ち的に俺らも上がる」