パティシエは24歳 なぜアレルギー対応ケーキを?
作っているのは樋口響希(ひぐち ひびき)さん、24歳。

これまで熊本市内の洋菓子店でパティシエとして働きながら、店の厨房を借りてアレルギー対応ケーキを開発し、オンラインでの販売を続けてきました。
そして、この春に独立して、念願だった自分の店を開くことになったのです。

ケーキ作りに必要なオーブンや冷蔵庫はすべて中古品です。開店資金は貯金に加え融資を利用し、足りない分はクラウドファンディングで支援を募りました。
内装も自ら手掛けました。
樋口響希さん「小さい頃からの夢だったので、ケーキ屋さんを開くことが。それを自分の手で作り上げていくっていう楽しさはありますね」
一般的に三大アレルゲンと言われるのが乳製品・卵・小麦粉で、ケーキ作りには欠かせない材料です。

見た目は普通のケーキと変わりませんが・・・
樋口響希さん「これはショートケーキに使う生クリームで、豆乳の生クリームになります。配合もオリジナルに考えて作ったものです」
卵や牛乳にしか出せないコクや味わいを、豆乳や米粉で再現するために、配合は研究を重ねてきました。
樋口響希さん「考えたものがあんまりうまくいかないものばかりで、何十回って試作してもうまくいかない時もしばしばあるぐらい。難しいお菓子作りです。アレルギーケーキは」
こだわるのは材料だけではありません。
樋口響希さん「化学反応できめ細かい泡を作る作業で、普通のスポンジ作りでも結構作業は手早く、しないと美味しいものは作れないんですけど、それよりも手早く作業しないと美味しくないものになってしまうので、スピードが命です」

樋口響希さん「美味しいケーキじゃないとケーキなじゃないと思っているのでそこの妥協はしたくないと感じています」
樋口響希さん「これで完成になります」

樋口響希さん「これ食べてくれたら絶対喜ぶだろうなって思いながら今回お作りしました」