63年前、墜落事故で亡くなった自衛隊員らの慰霊式が奄美市で開かれました。
1962年の9月3日、輸血用の血液を運んでいた海上自衛隊鹿屋航空基地所属の「P2Vー7」哨戒機が奄美市の「らんかん山」に墜落し、乗っていた隊員12人と現場近くの住民1人が亡くなりました。
血液を投下するため低空飛行で旋回中の事故でした。
奄美大島青年会議所は慰霊碑「くれないの塔」を建立し、毎年9月に慰霊式を開いています。
この日奄美市の名瀬小学校体育館で開かれた慰霊式には、自衛隊関係者や市民などおよそ60人が参列して亡くなった13人の冥福を祈りました。
(奄美大島青年会議所 福島幸樹理事長)「離島という海を隔てている環境だと、どうしても自衛隊の力が必要。奄美群島の住民がよりよく安全に生活できる環境を考えてもらって、尽力してもらえたらうれしい」
奄美市は墜落事故があった9月3日を「献血の日」と定めています。