新型コロナ感染者数の増加は医療の提供態勢に大きな影響を与えています。専門家は「医療現場はかなりひっ迫している」として、感染者数の高止まりも見据えて、対応できる医療機関を増やすなど態勢を改める必要性あると訴えます。
東北医科薬科大学 遠藤史郎病院教授:
「感染者数は急激に増えてきていて、もう第7波の時の一番多かった人数を超えるくらいになってきている」

東北医科薬科大学の遠藤史郎病院教授です。社会経済活動を優先する中、感染者数が増えていることに驚きはないと話します。
東北医科薬科大学 遠藤史郎病院教授:
「経済活動がされていくと感染者が増える機会というのは増えていく」
感染者数の推移については予測は難しいとしながらも、高止まりする可能性があると指摘します。
東北医科薬科大学 遠藤史郎病院教授:
「北海道はややピークアウトしてきた感じがあるので、そういうのを見ると宮城県もピークアウトはすると思うが、第7波の時にすっと収まらずにダラダラ下がっていったということもあったので、そういうような感じになるのではないか」

そして、医療機関での対応にも今のままでは限界があるとして、より広く対応できるような態勢づくりが必要と訴えます。
東北医科薬科大学 遠藤史郎病院教授:
「患者さんが退院しても、退院したところにすぐに患者さんが入ってくるというような状況なので、もう病院としてはかなりひっ迫している。これだけ(感染者)数が多くなってくると、決められた病院だけではもうキャパシティの問題もあるしマンパワーの問題もあるし、診られなくなっているというのが現実。すべての医療機関で診られるような、そういう方向に持っていっていただきたい」