大規模修理が行われている奈良市にある興福寺の国宝・五重塔で、屋根瓦の解体が報道陣に公開されました。

 約120年ぶりに大規模修理が行われている興福寺の国宝・五重塔。屋根瓦を一つずつ丁寧に解体していきます。

 今年3月に、工事の足場となる素屋根が完成し本格的な工事を開始。9月10日、屋根瓦を解体する様子が報道陣に公開されました。これから約6万枚の屋根瓦のふき替えや、軒回りの部材の取り替えなどが行われるということです。

 (興福寺 多川良俊副貫首)「これから修理10年かかりますけど、ここでできる限りの修復はして、未来にこの塔をつなげていきたい」

 五重塔全体の修理が完了するのは、2034年3月の予定です。