9月10日夜、富士山を下山していた女性が体調不良で動けなくなり、静岡県の富士宮警察署山岳遭難救助隊に救助されました。

10日午後10時10分頃、富士山富士宮ルートの7合目と8合目の間で、愛知県名古屋市南区に住む飲食店店員の女性(69)が、両足に力が入らず自力で下山できなくなったことから、一緒に登山をしていた娘が消防に救助を要請しました。

消防から連絡を受けた静岡県警山岳遭難救助隊員が救助に向かい、11日午前2時前に女性を発見し、背負う形で下山したということです。

女性と娘にけがはありませんでした。

警察によりますと、女性は10日早朝に登山を開始し、8時間から9時間ほどかけて、昼過ぎに山頂に着いたということです。現場は雨と風が激しく、女性は下山し始めてから体調を崩していました。

富士山は9月10日に閉山日を迎え、夏山シーズンを終えました。

警察は、「登山をする際には体調を万全に整えるようにしてください。閉山中の富士山登山は危険度が増すのでやめてください」と呼びかけています。