中国とフィリピンが領有権をめぐって対立する南シナ海のスカボロー礁に、中国政府は自然保護区を設立すると発表しました。実効支配を強める狙いがあります。

中国政府は10日、南シナ海のスカボロー礁に国家級自然保護区を設立すると発表しました。

政府は「各機関は生態環境を保護する責任を確実に果たさなければならない」と指摘。さらに、違法行為に対する取り締まりを強化するよう求めています。

中国とフィリピンは南シナ海の領有権をめぐり対立していて、中国は2012年からスカボロー礁を実効支配しています。

中国としてはスカボロー礁に自然保護区をつくることで実効支配をさらに強める狙いがあります。