9月10日は世界保健機関が定めた「世界自殺予防デー」です。北海道内で悩みを抱える人たちの相談に当たっているのが「いのちの電話」ですが、いま存続の危機に直面しています。

 相談員
「はいフリーダイヤル自殺予防いのちの電話です」

 「北海道いのちの電話」です。

 1979年の開設以来、24時間365日、悩みを抱える人たちの相談を受け付けています。

去年寄せられた相談は1万5000件。自ら命を絶つことをほのめかす相談者も増えていると言います。

 北海道いのちの電話 杉本明事務局長
「パーセンテージでいうと16%です。孤立化している、ひとりぼっちで寂しいというのが増えつつある」

 「命を守る防波堤」として必要性が高まる一方で、相談員の高齢化でその数が減っているうえ、運営費の8割をまかなう企業や個人からの寄付金も減少。

いま、存続の危機に直面しています。

 道内の経営者や医師らの有志は、きょう、「いのちの電話」を支援する後援会を立ち上げ、会員の募集を始めました。

 北海道いのちの電話 杉本明事務局長
「確定的な(寄付金が)期待できることは大きな支えになると思っています」

 多くの命を守ってきた「いのちの電話」。

その活動を守るための取り組みが始まっています。