チェックボックスの文章が“普通と逆”で勘違いも?
山形キャスター:
ほかには、“ひっかけ型”のダークパターンもあるそうです。

たとえば、チェックボックスの文章が“普通と逆”になっている場合です。「キャンペーンのお知らせを希望しません」だと、希望しない場合にチェックをしなければいけません。普通は希望時にチェックをすることが多いため、“いつもと逆”ということで消費者が勘違いしやすくなっています。
あとは、あらかじめ“選択済み”になっている場合もあります。事業者に都合のいい選択肢が選ばれており、たとえば自分は1個だけほしかったのに、知らぬ間に定期購入になっているパターンもあるということです。
井上キャスター:
「キャンペーンのお知らせを希望しません」というチェックボックスはよくありますよね。お知らせが来るようになって、もう一回サイトに行ってお知らせが来ない設定にしようとしても、文章を読んでいると自分がお知らせを拒否しているのか、賛同しているのかわからなくなって…。
出水キャスター:
騙されますよね。定期購入してしまったものや、安いからといって飛びついてしまったものを解除しようと思っても、どこから解除していいかわからないこともあります。
山形キャスター:
解約の方法がまた難しいという問題がありますよね。
では、どのように私たちは気をつければいいのか、ダークパターン対策協会に聞きました。

まずは、購入前に利用規約などをスクリーンショットしておいてください。何かトラブルが起きたときに備えて、契約内容を保存しておくことが大切です。
あとは、解約方法などを事前に確認しておく。
そして、泣き寝入りせずに消費生活センターに相談するようにしてください。
また、ダークパターン対策協会によると、特にスマートフォンは注意が必要だということです。
スマートフォンのように縦スクロールの画面を見続けると、人間は“集中状態”になってしまい、冷静な思考が働きにくくなる恐れもあるということです。何かの購入前や予約前には、一呼吸が大切になってきます。

岸谷蘭丸さん:
僕はパソコンで買い物をすることがほとんどで、それで一呼吸を置ける気がします。画面が大きいので、一旦ぱーっと全部見ようとするときに、スマートフォンより見やすいです。
山形キャスター:
スマートフォンだと、下のほうまでスクロールするのが面倒くさいですよね。
岸谷蘭丸さん:
それで「わかった、わかった」と全部スクロールして、とりあえず一番下のボタンだけ押すという感じになってしまいます。でもパソコンは一回で全体を見られるので、買い物をするときに好きですね。
井上キャスター:
一呼吸を置くためにも大きい画面で見てみる、と。
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<プロフィール>
岸谷蘭丸さん
イタリア ボッコーニ大学在学 24歳
岸谷五朗と岸谷香の長男
海外大受験塾「MMBH」設立
教育・多様性などを発信