県教委は、これまで「月1回程度」としていた土曜授業について、来年度から、「実施する場合は年3回程度まで」とすることにしました。「全く実施しない」選択を、県教委が事実上初めて容認した形です。
土曜授業は、「ゆとり教育」などで全国的に無くなりましたが、県内では2015年度からすべての公立小中学校で再開。全国の実施率は、昨年度、小学校で14.7%で、全県で行っているのは九州では鹿児島だけです。
近年教員や子ども達の負担軽減を求める声もあり、市町村の教育長らは去年、今年度の土曜授業について「3連休に重なる場合は実施しないことを認める方針」を申し合わせ減らす動きが広がっていました。
こうした中、県教委は10日、来年度以降は「月1回程度」から「実施する場合は年3回程度まで」に変更する方針を、各市町村教育委員会に通知しました。「実施しない」選択を、県教委が事実上初めて容認した形です。
県教委義務教育課の疋田哲朗課長は「土曜授業は一定の成果が見られると考えているが、柔軟に判断してほしい」と話しています。