神戸の元町商店街を車で暴走させ、2人を死傷させた男に有罪判決が言い渡されました。

 判決によりますと、神戸市東灘区の無職、太森信男被告(88)は去年3月、神戸の元町商店街の歩行者専用道路を酒気帯びの状態で乗用車を暴走させ、ワゴン車などに衝突。助手席に乗っていた妻の杉子さん(当時82)を死亡させたほか、ワゴン車の男性に大けがをさせました。

 きょうの判決で神戸地裁は「運転者として基本的かつ重要な注意義務を怠り、過失は重大」などと非難。一方で、「死亡した妻は飲酒運転を認識していた可能性が否定できず、一定の落ち度があったとみる余地がある」などとして、太森被告に懲役3年、執行猶予5年を言い渡しました。