今年2月、損害保険会社に虚偽の申告をして保険金を騙し取ったとして、52歳の男が警視庁に逮捕されました。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、東京・世田谷区に住む派遣社員の森山裕之容疑者(52)です。

森山容疑者は、去年9月に車で交通事故を起こしたことをきっかけに、勤務実態のない会社の休業損害証明書と源泉徴収票を偽造した上で、今年1月から2月にかけて損害保険会社に対し、保険金およそ82万円を騙し取った疑いがもたれています。

警視庁によりますと、森山容疑者は、一昨年にもバイクで交通事故を起こしていて、その際にも別の損害保険会社に同様の書類を提出し、休業損害補償金を請求していたということです。

不審に思った損害保険会社が警視庁に相談し、自宅を調べたところ、源泉徴収票や休業損害証明書の偽造に使われたとみられる勤務実態のない会社の印鑑などが見つかり、事件が発覚しました。

森山容疑者は2019年から去年までに、少なくとも5回、交通事故を起こしていて、その度に同様の書類を偽造して休業損害補償金を請求したとみられています。

取り調べに対して、森山容疑者は容疑を認めていて、警視庁は余罪についても捜査を進めています。