前線や気圧の谷の影響で、広い範囲で大気の状態が非常に不安定となり、西日本では雷を伴った非常に激しい雨や猛烈な雨となっているところもあるということです。

中国地方では、きょう10日昼過ぎにかけて線状降水帯が発生し、大雨災害発生の危険度が急激に高まる恐れがあることから、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒が必要です。

気象庁によりますと、前線が西日本から東日本付近に停滞し、前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気や上空の寒気の影響で、西日本から東日本では、11日にかけて大気の状態が非常に不安定となる見込みです。
また北海道地方でも11日は大気の状態が非常に不安定となる見込みで、西日本から東日本では雷を伴った非常に激しい雨が、北日本では激しい雨が降り、大雨となる所があるとしています。

雨の予想

▼11日正午までに予想される24時間降水量（多い所）
　北海道地方　　80ミリ
　関東甲信地方　100ミリ
　北陸地方　　　100ミリ
　中国地方　　　120ミリ
　九州北部地方　100ミリ
　九州南部　　　180ミリ

▼線状降水帯発生の恐れ
　鳥取県・島根県…10日昼過ぎにかけて

気象庁は、西日本では土、砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒、東日本では警戒、北日本では注意・警戒するよう呼び掛けています。また落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めるほか、ひょうが降る恐れもあるため、農作物や農業施設の管理にも注意してください。