「どこに居ても恐ろしい」攻撃前には退避命令も…

ガザへの攻撃は、一向にやみません。

イスラエル軍は連日、ガザ市の高層ビルを標的とした攻撃を実施しています。攻撃の前には避難するよう知らせるビラが撒かれましたが、ビラには退避場所として、ガザ市から、はるか南が記されていました。

ガザ市民
「一体どこへ行けと?南部はもう満員だ。住める場所がなくて北部に引き返す人もいる。南部の広さを知っているのか」
「どうすればいいのか。ここに留まるべきか、離れるべきか。迷っている。どこに居ても恐ろしい」

一瞬にして生活の場を奪われた人たち。瓦礫と化したビルの跡地には、生活に使えそうな品々を探す子どもたちの姿がありました。

イスラエル軍は9日、ガザ市のすべての住民に即時退避を求めました。

ガザ市民
「出ていかない。命をかけて出ていかない」

停戦を仲介するアメリカはハマスに対して残る人質48人を解放する見返りに、即時停戦を発効するなどの新たな案を示しています。

しかし、ハマスは「同意すれば恥ずべき降伏だ」と反発しています。