返礼品は「現地で体験」? ふるさと納税の魅力を原点回帰させるために

高柳キャスター:
ではこの先、ふるさと納税はどういう方向に業界が進んでいくのか。

例えば返礼品を魅力的にするという点で、地元ガイドが案内する体験型ツアー、モータースポーツレースの開催期間に自分のラジオ番組が放送されるもの、フライトシミュレーター体験と格納庫見学など、利用者自身が体験できるスタイルをとっていく自治体も多くなっているということです。

出水麻衣キャスター:
そうすると、利用者自身がその自治体に足を運ぶということですから、その際のお食事代など、現地にお金を落とすということにも繋がる施策ですね。

高柳キャスター:
このようにポイントではなく、返礼品の差別化で、各自治体と競争していく方向なのですかね。

室谷記者:
やはり応援したい自治体に実際、足を運んで色々な形で現地を体験をすることで、その自治体についてすごく理解が深まりますし、また宿に泊まったり食事をしたり、さらに現地へお金を落とすことも、自治体応援の一つの形になると思います。

ふるさと納税の利用者は1000万人以上というところで、かなり広まってきたフェーズだと思います。その意味で、これからさらに利用者と自治体の双方にとって、もっと効果的で魅力的な制度にするにはどうすればいいのかを考えていく段階なのではと個人的に感じます。

井上キャスター:
ふるさと納税の開始当初、一極集中だった税の分配に向けて、利用者自身が好きな故郷に払えるという理念がすごく良かったと思います。

ポイント付与も、ある程度は利用者を広めるためには大事だったのかもしれないですが、もう一度理念に立ち戻るという意味で、仲介サイトを見ても、返礼品の商品名に比べて、自治体名がすごく小さい点を解消し、やはり自治体名を大きくすべきだと思います。

その意味で、青木さんがおっしゃっていたように、返礼品としてのお墓参り同行、お掃除代行なども含め、どんどん広めていくという時期に入ってるのかもしれないですね。

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<プロフィール>
室谷陽太
TBS報道局経済部 総務省・IT通信担当
最近のふるさと納税返礼品は「肉とビール」

青木さやかさん
タレント・俳優 高校生の娘の母
ギャンブル依存・肺腺がん闘病の経験も