燕趙園 松浦稔 園長
「これ動物の皮で作ってあります。
昔から中国の方では、こういった細かい細工をした人形で影絵を楽しんでいたという文化がございます。」

人形を作る様子の展示をみてみると、牛やロバなどの半透明の皮に刃物で細かく模様を刻んでいく様子がわかります。
初めは紙だった人形は南宋の時代になると皮が使われるようになり、光を当てたときに鮮やかさを増すよう色をつけて仕上げます。

皮を使うことから皮の影と書いて「皮影(ピーイン)」と呼ばれます。

関節のところは歯車のようなパーツが取り付けられ、手足や頭に棒を付けて操ると人形劇の中で歌や音楽に合わせ活き活きと躍動するようになります。

ひとつの体にいくつもの顔、物語の場面や心情によって頭の部分を付け替えて使います。