家で食べるイメージが強い「そうめん」ですが、これまでのイメージを覆す“創作系”のそうめんを出す店が人気になっています。

カスタマイズで「自分好みの一皿」

「すごくコシがあって美味しい。“イタリアン系”のそうめんは初めて食べた」(20代女性)
「美味しい。“別もの”みたい」(20代男性)

多くの人で賑わっていたのは、東京・渋谷にある『そうめん そそそ研究室』。

香り高い小豆島手延そうめん「島の光」を使用し、麺の種類・量・スープ・具材は自由に選んでOK。全57種類のトッピングをカスタマイズすることで何万通りものそうめんを楽しめます。

スタッフ・戸田朱美さん:
「1日に200〜300杯くらい出る。2024年に比べても25年は売上げが上がっていて、“次回来たときにこんな組み合わせをしたい”とお客様にも感じてもらえたら」

一番人気の組み合わせは「鶏塩そうめん」(1210円)。
鶏ガラから取ったスープでさっぱりと温まる一品で、自家製の軟骨入り鶏団子やシャキシャキの水菜や白髪ネギもアクセントになっています。

THE TIME,マーケティング部 原千晶部員:
「あっさりとした塩ベースで、鶏の出汁がしっかりと出ている。美味しい」

中華?イタリアン?「新感覚そうめん」

いまや、そうめんは家で食べるものから“わざわざ店で食べるもの”に…ということで、累計5000食ものそうめんを食し、文教大学でそうめんに関する講義も行っている専門家にオススメの店を聞きました。

ソーメン研究家・ソーメン二郎さん:
「6種類のそうめんを選んで“食べ比べ”ができて“新しい発見”がある」

1軒目は、『素麺屋 糸』歌舞伎町本店(東京・新宿区)
特徴は、コシや風味の違う6種類の麺を選ぶことができるところです。

店長・瀬戸吟次さん:
「炒めるものや和えるもの、低糖質麺、全粒粉麺、オリーブ麺など様々なバリエーションがある」

さらに味のバリエーションも豊富で、その数30種類以上。

▼茹で伸びしにくい「三輪そうめん」と相性が良く酸辣湯がたっぷりの「スーラーそうめん」(1190円)
▼太麺でもちもちした弾力が特徴の小豆島の「生麺」を使用し、茹でたて麺に明太子・バター・卵黄を絡ませて食べる「明太釜玉バターそうめん」(1350円)などなど

中でも人気なのはナスや水菜などの野菜もたっぷり入った「ジェノベーゼのそうめん」(冷・温/1300円)です。

パスタのような一品で、おススメはコシが強くより香りを感じられる“オリーブが練り込まれた”生麺。そうめんならではの滑らかな舌触りに、バジルの爽やかな香りが広がる“新感覚そうめん”です。

実は、そうめん専門店にお客さんが増えている背景にはこんな理由が…

店長・瀬戸さん:
「結構物価が上がっているけど、そうめん自体はあまり物価の幅がないので、“ある程度一定の価格で提供できる”