タイのタクシン元首相が過去に実刑判決を受けながら、病気療養を理由にして以降、収監されずにいた問題をめぐり、最高裁はまもなく判断を言い渡すことにしていて、タクシン氏が再び収監される可能性もあります。現地から中継です。

タイの最高裁では多くの報道陣が詰めかけるなか、さきほど、タクシン元首相が法廷に入っていきました。

タクシン氏はおととし、汚職などの罪で実刑判決を受け刑務所に収監されましたが、直後に病気療養を理由に警察病院へと移されそのまま仮釈放となっていました。

この措置の妥当性について、最高裁はまもなく判断を言い渡す予定で、タクシン氏が再び収監される可能性もあります。

タクシン氏をめぐっては、最高裁の判断を控えた今月4日に出国し、「国外逃亡したのではないか」との観測も広がっていましたが、本人はきのう、タイに戻りました。

タクシン氏は長年、タイの政界の中心的な存在でしたが、最近は次女・ペートンタン氏の首相解任で窮地に立たされ、“タクシン時代の終焉”とも囁かれていて、裁判の行方に関心が高まっています。