フランスの内閣が2年連続で崩壊する異例の事態となっています。深刻な財政赤字を解消したい与党と財政再建案に反発する野党。先行きの見えない状況に陥っています。
フランス バイル首相
「我が国は早急に明晰さと団結を必要としています」
フランスで内政を担うバイル首相は8日、下院にあたる国民議会を臨時招集しました。
フランスは深刻な財政赤字に陥っていて、バイル首相は年金支給額の実質減額や祝日の一部廃止など、7兆6000億円規模の歳出削減を盛り込んだ来年度予算案を打ち出しました。
しかし、極右政党など野党からは…
極右政党「国民連合」 マリーヌ・ルペン氏
「私たちはこの政府の狂った財政と移民政策に従いません。この国の現実に目を閉じる政治ゲームにも」
痛みの伴う予算案に猛反発の声があがり、バイル首相は…
フランス バイル首相
「あなたたちは内閣を倒すことができても、現実を消し去ることはできません」
バイル首相は、議会で予算案の承認を得ようと内閣の信任投票に打って出ましたが、結局、野党の反対多数で不信任になりました。9日にも辞表を出す方針です。
混迷を極める事態にパリ市民は…
パリ市民
「毎年内閣が変わるので、いつもゼロからのスタートで何も進まない感じがする」
「債務が問題になっていますが、真剣に取り組む政党がないです」
「心配にはなりますが、想定通りの結果です」
「マクロン政権に対するここ数年の不満が反映された結果だと思います」
バイル首相の退陣でマクロン大統領は新たな首相を選出する必要がありますが、フランスでは去年も予算案をめぐって内閣総辞職に追い込まれていて、2年連続の内閣の崩壊に、大統領の求心力低下は避けられない情勢です。
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