今年6月から地震が相次ぐ鹿児島県十島村・悪石島からです。

珍しい祭り・奇祭ともよばれる悪石島の伝統行事「ボゼ祭り」。一時、開催が危ぶまれたましたが、きのう7日無事に行われました。現地で取材した小野アナウンサーと中継です。

(記者)「はい、きのうボゼ祭りが開かれた十島村の悪石島です。陽が少しずつ傾いてきました」

地震が落ち着きつつある中、無病息災などを願って7日、行われた伝統行事「ボゼ祭り」。ツアー客も見守る中、「島の元気な姿を見せたい」と、にぎやかに行われました。

大きな口と目のある仮面をかぶり、ビロウの葉に身を包んだ「ボゼ」。悪霊を追い払う神とされています。祭りは500年以上前に始まったとも言われており、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。

(鹿児島市から)「とても楽しみ」

悪石島のボゼ祭りをひと目見ようと、村営フェリーには135人が乗り込み、満席となりました。

トカラ列島7つの有人島の1つ、悪石島。人口90人の小さな島です。

しかし、島では6月下旬から地震が相次ぎ、2300回を超えています。1日180回を超えた日もあり、7月には震度6弱を観測しました。

島では一時56人が島外に避難しましたが、7月下旬から地震は落ち着き、今は全員が島に戻っています。

(坂元勇自治会長)「7月はほとんど島の人は仕事をしていない、それどころじゃなかった。少しずつ回復してきて、ボゼに向かって必死に動いている」