神戸市中央区のマンション内で起きた女性刺殺事件。谷本将志容疑者の当時の精神状態などを調べる鑑定留置が8日からはじまりました。

 東京都新宿区の会社員、谷本将志容疑者は先月20日、神戸市中央区のマンションで、女性の胸などをナイフで刺し、殺害した疑いがもたれています。

 調べに対し、「事件の2日前、勤務先近くで歩いている女性を見つけ、好みのタイプの女性だと思って後をつけて、勤務先のビルに入っていくのを確認した」などと供述しているということです。

事件2日前の映像では、被害女性の後ろを、谷本容疑者が追う様子が確認されています。

 またMBSが防犯カメラ映像を独自に解析したところ、事件発生までの3日間で、女性の勤務先の近くを少なくとも50回歩く姿も確認されています。

 捜査関係者によりますと、谷本容疑者は女性の後を50分以上つけたとみられていますが、取り調べでは、殺意について否認しているということです。

 今後裁判になった際には、刑事責任能力が争点になる可能性があり、鑑定留置により、事件当時の精神状態などを調べるということです。

 神戸地検によりますと、鑑定留置はきょうから12月8日までの3か月間です。