過去最多のメダル獲得へ! これまでの日本の苦手種目でメダルの可能性

世界陸上での日本勢のメダルは、1大会で4個がこれまで最多でしたが、今回はそれを超えるかもしれません。というのも、日本選手が苦手としていた種目で期待が高まっているからです。

その1つが「3000メートル障害」、走るのは三浦龍司選手です。

この競技は近世ヨーロッパで始まった、村から村へと走るレースが起源で、集落の垣根や柵を飛び越えたり、小川を渡ったりする状況を人工的に再現したものです。

高さ91.4センチの障害を28回、深さ50センチ・⻑さ3メートル66センチの水濠を7回越えます。
この種目は⻑身の選手が有利とされていますが、三浦選手は168センチと小柄ながらも、ブレない体幹と広いストライドを武器に、今季世界3位のタイムを出していて、メダルが狙える位置につけています。

そして日本選手にとって、「最もメダルが遠い種目の1つ」とされていた、110メートルハードルでも、今季世界2位の記録を叩き出している村竹ラシッド選手にメダルの期待がかかります。

3000メートル障害や400mハードルなど、障害を飛び越えて走る種目の中でも最も高い、106.7センチのハードルを越えなければならず、跳躍力と短距離のスピードが両方求められます。村竹選手は、ハードラーとしては179センチと小柄ながら、技術力でそれをカバーして、世界陸上で歴史を変える戦いに挑みます。

【種目別 障害の高さ】
3000メートル障害:91.4センチ
400メートルハードル:91.4センチ
110メートルハードル:106.7センチ