日本とオーストラリア政府はきょう(5日)、第三国で緊急事態が起きた際に自国民の退避のために協力する覚書を交わしました。日本にとってこうした覚書は韓国に続き2例目です。

岩屋外務大臣とオーストラリアのウォン外相はきょう都内で、第三国で紛争や災害などの緊急事態が発生した際、自国民の退避について互いに協力する覚書に署名しました。

南太平洋のフランス領ニューカレドニアで暴動が起きた去年5月、オーストラリア側の輸送機や車両で多くの日本人が避難したことを踏まえ、今後も有事の際にスムーズに協力できるよう普段から情報共有を行うなど連携を強化するとしています。

自国民退避の協力をめぐっては、日本政府は韓国とも去年、同様の覚書を交わしていて、各国と協力関係を結ぶことで海外にいる邦人の保護体制を拡充したい考えです。