長島町周辺の八代海で毒性の強い赤潮生物が増殖しているのが確認され、鹿児島県は5日、赤潮警報を出しました。
県によりますと、先月13日に長島町獅子島北部の八代海で、毒性の強いシャットネラアンティーカが確認され、赤潮注意報を出していました。東町漁協などが5日調査したところ、さらに増殖しているのが確認されたということです。
東町ではブリの養殖が盛んで漁業被害が発生するおそれがあることから、県は5日、赤潮警報を出しました。今のところ被害の報告は入っていません。
今後、県は漁協などとの連絡体制を強化し、エサやりをとめいけすの避難を検討するよう指導を徹底するということです。
八代海でのシャットネラアンティーカによる養殖ブリなどの被害は、去年1億300万円、おととしは5500万円にのぼっています。