宇都宮地方気象台などによりますと、3日午後5時ごろ、栃木県真岡市、下野市、小山市と茨城県結城市で突風が発生し、ビニールハウスが倒壊したり、屋根のトタンが飛んだりするなどの被害が生じたということです。これについて、4日、気象台が現地に職員を派遣して調査しました。

それによりますと、この突風をもたらした現象は「ダウンバースト」か「ガストフロント」の可能性が高く、当時の風速はおよそ30メートルで猛烈に吹いていたと推定されるということです。

「ダウンバースト」と「ガストフロント」は、いずれも積乱雲から吹き降ろした冷たい空気の塊の影響で発生する現象で、渦を巻いた上昇気流によって発生する「竜巻」とは違います。

気象台は現地調査の結果、▼突風の発生時に活発な積乱雲が近くを通過中であったことや、▼強い雨やひょうが降っていたという証言が得られたことなどから判断したとしています。